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マルチスリット観測による太陽コロナ加熱機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10740102
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関国立天文台

研究代表者

原 弘久  国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (20270457)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード太陽 / コロナ / コロナ加熱
研究概要

本研究では私が発案したマルチスリットを製作し、それを用いて太陽コロナを観測することで、(1)高い時間分解能で太陽コロナの分光観測を行うこと、(2)コロナ中を伝播していると予想されているアルフベン波の存在の有無をマルチスリット分光観測によりつきとめること、という二つの目標があった。昨年度と今年度の前半にそれらの観測を可能とするマルチスリット製作を行い、7月より国立天文台乗鞍コロナ観測所で観測時間をもらって観測を行った。しかしながら、7月,8月,9月中に計4週間の観測を行ったが、観測期間のうち晴れた日が数日で、それも雲間をぬうようなものであったため今回解析するのに十分なデータを取得することができなかった。現在、観測所が閉まる直前の10月後半に取得したデータを解析中である。スペクトルデータの初期処理を終え、視線速度データをもとに定在波・伝播波を捕まえようとしているところである。したがって、現段階でアルフベン波の存在の有無については十分な考察のもとで答えることができない。これについては、結果が肯定的でも否定的でも重要な結果となるので、解析終了後に論文にまとめる予定でいる。それでも今回の目的の一つであった高い時間分解能の観測は達成することができ、太陽活動領域中のコロナの速度構造が3分程度の間にかなり変化しているという様子を捉えることができたことは大きな収穫であった。このスリットを用いた観測を来年度も引き続き行い、コロナ運動の様子を高い時間分解能で観測してコロナ加熱領域の研究を継続することを考えている。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H. Hara & K. Ichimoto: "Microscopic Nonthermal Plasuma Motions of Coronal Loops in a Solar Active Regions"Astrophysical Journal. 513. 969-982 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] L.K. Harva-Murnion, S.A. Mattews H. Hara & K. Ichimoto: "Dynamics of Solar Active Region Loops"Astronomy & Astrophysics. 345. 1011-1018 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hara & K.Ichimatu: "Microscopic Nonthermal plasma Motions of cerenal Loops on a Solar Active Regions" Astrophysical Journal. 513. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] L.Harra,S.Matlews,H.Hara K.Ichimoto: "Dynamics of solar Active Region Loops" Astronomy & Astrophysics. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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