研究課題/領域番号 |
10740130
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
飯嶋 徹 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (80270396)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | エアロゲル / RICH / マルチ・アノード光電子増倍管 / チェレンコフ検出器 |
研究概要 |
本研究では、シリカエアロゲルを幅射体とするリング・イメージング・チェレンコフ検出器(Aerogel-RICH)の開発研究を行った。本年度は、高屈折率エアロゲルを使ったproximity focusing型aerogel-RICH検出器の開発に的を絞った研究を行った。研究の骨子と得られた結果は、以下の如くである。 1.高屈折率エアロゲルの透過率向上に関するスタディー Proximity focusing型aerogel-RICH検出器の開発には、より高い屈折率をもつシリカエアロゲルの製作方法の最適化と透過率改善が必要である。屈折率1.04〜1.1の範囲で、原料材料混合比、ゲル熟成期間、超臨界抽出条件の最適化を行った。結果として1.06以下の領域では、満足のゆく透過率が得られたが、それ以上の屈折率に対しては、十分な透過率が得られておらず、今後さらなる研究が必要である。 2.テスト検出器のデザインと製作 これまでに開発したエアロゲル検出器用シミュレーション・プログラムを用いてproximity focusing型検出器のデザインの最適化と、マルチ・アノード型光電子増倍管を使ったテスト器の製作を行った。 今後はテスト検出器のビームテストを行い、シミュレーションとの比較等を用いて可能な改善点を探り、proximity focusing型aerogel-RICH検出器の実用性についての検証を行ってゆく予定である。
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