研究課題/領域番号 |
10740227
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
橋口 浩之 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (90293943)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 境界層レーダー / Sバンド / 車載型 / ドップラーソーダ / 大気境界層 / X-BAIU99 / ラジオゾンデ / ドップラーソーダー |
研究概要 |
地球下層大気を中高緯度帯と赤道域とに2分する「亜熱帯前線帯」は、緯度・高度および季節・年々の全てにおいて極めて変動が大きく、日本付近では特に梅雨・秋霖季に活発化して雲団や中間規模低気圧などの特徴的なメソスケール現象を生む。本研究の目的は、車載型Sバンド境界層レーダーを用いて、滋賀県信楽町(京大MUレーダー・Lバンド境界層レーダー・ミリ波気象レーダー・天頂C/Ku帯気象レーダー)、東京都小金井市(通総研境界層レーダー)、和歌山県潮岬(京大号防災ドップラーソーダー)の周辺に投入して、亜熱帯前線帯メソスケール擾乱に対するこれまでにない機動力を持った観測を実施することにある。 本年度は、まず梅雨季(6〜7月)に鹿児島県において実施されたX-BAIU99キャンペーン観測に参画した。車載型Sバンド境界層レーダーを鹿児島県長島町に設置し、気象レーダー3台の他、ラジオゾンデや航空機と共に梅雨季メソ気象現象の集中観測を実施した。9月初めには車載型Sバンド境界層レーダーを岡山大学に設置し、ドップラーソーダーやラジオゾンデとの同時観測を実施した。秋霖季(9〜10月)には和歌山県潮岬の京大防災研所有のドップラーソーダー周辺に、車載型Sバンド境界層レーダーを搬入し、同時観測を実施した。海陸風に対応すると考えられる風速の変化などが観測されている。 その後は、Sバンド境界層レーダーとドップラーソーダーの両方を信楽MU観測所に搬入し、長期間の同時比較観測を実施している。約1時間の特徴的な周期を持った風の振動現象などが観測されている。
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