研究課題/領域番号 |
10740282
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
浅尾 直樹 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (60241519)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 二点配位型ルイス酸 / 二重活性化 / アセチレン結合 / カルボニル化合物 / 触媒 |
研究概要 |
アセチレン結合はルイス酸や遷移金属錯体などにより活性化されることが知られている。しかしそれらは、ひとつのルイス酸または遷移金属錯体がアセチレン結合の二つのπ-結合のどちらかひとつに配位し活性化するものであり、二つのルイス酸または遷移金属錯体が、それら二つに同時に配位する活性化の例はこれまで知られていない。申請者は前年度の研究で、1,8-dihydroxyanthraquinoneとTi(OiPr)4から調整したビスチタニウム錯体が、カルボニル基に対し極めて高い活性化効果を有していることを見い出している。そこで次にこの錯体をアセチレン結合へのヒドロメタル化反応の活性化剤として用いたところ、反応性の増幅がみられた。なおこの研究の過程で、分子内にビニルシリル部位とアルキン部位を有する基質に対しアルミニウム系ルイス酸を用いて反応を行ったところ、分子内ビニルシリル化反応が極めて効率良く進行し、6及び7員環生成物が収率よく得られることを見い出した。これまで炭素-炭素多重結合へのカルボシリル化反応は極めて報告例が少なく、本反応はルイス酸触媒によるビニルシリル化反応の初めての例である。現在引き続き二点配位型ルイス酸によるアルキンの活性化について検討中である。
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