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酸化数の異なる5配位有機テルル種の創製とそれらを用いる超原子価化合物の合成と反応

研究課題

研究課題/領域番号 10740296
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関北里大学 (1999)
広島大学 (1998)

研究代表者

箕浦 真生  北里大学, 理学部, 講師 (30274046)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード超原子価 / テルル / X線結晶構造解析 / カチオン / アニオン / オニウム
研究概要

5つの芳香族置換基を有する15族元素(例えばEAr_5,E=P,As,Sb,Bi)や関連するAr_4E^±、Ar_3Te^±などは古くから研究されているものの、対応する超原子価16族元素化合物(Ar_5Te^+またはAr_5Te^-)は全く未知である。最近申請者らが合成した芳香族環を6つ有する元素の初めての例であるTeAr_6の新しい知見に基づき、炭素配位子から成る5配位有機テルル種Ar_5Te^±を合成し、新しい結合様式である超原子価テルルの性質を明らかにする目的で研究を行った。
本申請課題のAr_5Te^+の合成は昨年度合成に成功した炭素配位子を5つ有するAr_5TeX(Ar=Ph-,p-CF_3C_6H_4-,X=F,Cl,Br)を用いてハロゲンを引き抜くことで合成した。この超原子価カチオン種Ar_5Te^+は驚くべきことに室温下安定に存在し、その構造はX線結晶構造解析により確定し四角錐型構造を有することを明らかにした。溶液中ではBerryの擬回転状態にあること見いだした。また古典的オニウム種Ar_3Te^+との対比から新しい反応性として還元的脱離反応、不均反応などを起こすことが明らかになった。対応するアニオン種Ar_5Te^-はAr_6Teの金属カリウムとの反応により溶液中低温下存在することを各種スペクトルデータおよび反応により確認した。この超原子価アニオン種は炭素官能基化が可能であり新しい6価有機テルル化合物へと導くことが出来た。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 箕浦真生: "Synthesis and Characterization of a Hypervalent Tellurium Cation, Ph_5Te^+; A Stable Nonclassical Onium Compound"J. Am. Chem. Soc.. 121. 10852-10853 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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