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酸化還元活性な配位子を有するアクア錯体を用いた炭素水素結合の触媒的酸化

研究課題

研究課題/領域番号 10740311
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

柘植 清志  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (60280583)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードルテニウムアクア錯体 / 結合活性化 / 酸化触媒 / C-H結合活性化
研究概要

これまでの研究により、キノン配位子として3,5-di-tert-butylquinone(dbq)を持つルテニウムアクア錯体[Ru(trpy)(dbq)(H_2O)]^<2+>(trpy=2,2':6',2"-terpyridine)が、塩基と反応してヒドロキソ錯体に変換されると、電気化学的、及び分光学的な性質が大きく変化する事を明らかにしてきた。本年度は、アクア錯体とヒドロキソ錯体の変換が可逆的に進行することを利用して、電気化学的に大きく性質の異なるこれらの錯体を酸塩基反応により生成させ、中和エネルギーの電気エネルギーへの変換を行った。金属アクア錯体を利用したこのようなエネルギー変換は当研究が最初の例である。また、この錯体はこのような電気化学的な変化だけでなく有機化合物の酸化反応の触媒としても機能することが明らかになっており特徴的な電子状態にあると考えられる。そこで、脱プロトン化によるアクア錯体からヒドロキソ錯体への変化をESR、NMRなどの磁気測定により追跡し、一重項状態のアクア錯体が塩基の添加により三重項状態に変化することを明らかにした。また、アクア錯体とヒドロキソ錯体についてDV-Xα法による分子軌道計算を行い電子状態について詳細な検討を行った。その結果、ヒドロキソ錯体が三重項状態になるのは、脱プロトン化により生じるヒドロキソ配位子の非共有電子対がルテニウムやキノンの空軌道と相互作用し、HOMO-LUMO間のエネルギー差が無くなるためであることが分かった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Tsuge: "Energy Conversion from Proton Gradient to Electricity Based on characteristic Redox Behavior of an Aqua Ruthenium Complex with a Quinone Ligand"Bulletin of Chemical Society of Japan. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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