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水を用いた触媒反応の開発:水和による末端アルキンのアルデヒドへの変換反応

研究課題

研究課題/領域番号 10740339
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物質変換
研究機関理化学研究所

研究代表者

徳永 信  理化学研究所, 有機金属化学研究室, 基礎科学特別研究員 (40301767)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードルウテニウム触媒 / アルキン / 水和 / 位置選択性 / 反マルコフニコフ / アミノ化 / 実用性 / 水和反応 / 末端アルキン / 反マルコフニコフ付加 / アルデヒド / ルテニウム錯体触媒
研究概要

本研究では原子効率が高く原理的に優れていながら、実施困難とされていたり良い触媒が知られていなかったりする反応を選び、これらの問題を解決することを目的とした。具体的には、末端アルキンの水和を選び、100年以上に渡り不可能とされてきた、反マルコフニコフ的な位置選択性を発現させることに成功している。これまで末端アルキンをアルデヒドに変換するのに用いられてきたヒドロホウ素化/酸化法のように、化学量論量の副生成物のでない理想的方法として二次情報誌(Chemical & Engineering News,1998,Oct19,42,Chemistry & Industry 1998,Dec21,1032、Chemie in unserer Zeit,1999,33,57、「化学と工業」2000年1月号p47)等で取り上げられている。重水素標識実験などの結果から、ルテニウム4価のビニリデン錯体を経由する機構を予想している。また、触媒活性改善のための指針として、アシルルテニウム中間体からの脱カルボニリルをいかに防ぐかが重要であることを明らかにした。また、この研究の展開として水の代わりにアミンを用い、アルキン類へのヒドロアミノ化反応で始めて実用的といえる触媒反応の開発に成功した。本反応は、従来、水銀やタリウムなど毒性に問題のある金属以外では困難とされてきたが、本研究により、1000分の1当量のルテニウム触媒で行えるようになった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 徳永信、Eckert Markus、岩槻康雄: "Ruthenium Catalyzed Intermolecular Hydroamination of Terminal Alkynes with Anilines : A Practical Synthesis of Aromatic Ketimines"Angew.Chem.Int.Ed.. 38. 3222-3225 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 徳永信、岩槻康雄: "ルテニウム触媒によるアルキンへの付加反応"有機合成化学協会誌. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 徳永 信・若槻康雄: "The First Anti-Markovnikov Hydration of Terminal Alkynes : Formation of Aldehydes Catelyzed by a Ruthenium(II)/Phosphane Mixture" Angewandte Chemie International Edition. 37. 2867-2869 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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