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ゴンドワナ分布裸子植物Dacrydium(マキ科)における系統進化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10740399
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関京都大学

研究代表者

瀬戸口 浩彰  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70206647)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードDacrydium / Podocarpaceae / Gondwana / conifer / ゴンドワナ大陸 / 裸子植物 / マキ科 / 分子系統 / 植物地理
研究概要

マキ科Dacrydium属の範疇と系統関係を解析するために、広義のDacrydium属15種をマキ科の全ての属(16属)、マキ科に最も近縁であると見なされているPyllocladaceae,並びにこれらの外群としてAraucariaceae,Cupressaceae,Taxodiaceaeと共に分子系統解析を行った。解析に用いたのは葉緑体DNA上のmatK遺伝子とrbcL遺伝子の合計約2600bpである。その結果以下のことが明らかになった。
1.広義のDacrydiun属は側系統群であり、これまでの分類の扱いが錯綜してきた以下の属は狭義のDacrydium属から明瞭に区別される:Halocarpus(H.kirkii,H.biformis);Lagarostrobos(L.colensoi);Lepidothamnus(L.Intermedium,L.fonckii).
2.狭義のDacrydium属はFalcatifolium属と姉妹群を形成し、さらに狭義のPodocarpus,Afrocarpus,Nageia,Decussocarpus,Retrophyllumと近縁である。
3.上記1以外のDacrydium属構成種は狭義のDacrydium属として認識される。このうちニューカレドニア固有の全4固有種は単系統であり、種間の塩基置換がほとんど認められなかった。これは共通祖先由来の急速な適応放散を示唆しており、AraucariaやAgathis,Nothofagusなどのほかのニューカレドニア固有種にも共通して認められる現象である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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