研究課題/領域番号 |
10750034
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
杉原 興浩 静岡大学, 工学部, 助教授 (30222053)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 耐熱性高分子 / 非線形光学 / 周期分極 / 電子線直接描画 / 現像処理 / 高調波回折 / 45゜ミラー / サブミクロン周期 / 高分子光導波路 / 2次非線形光学材料 |
研究概要 |
光通信等において、低価格で光部品の集積化が可能な高分子導波路型光回路が注目されている。特に非線形高分子は、高非線形性、高周波応答性、加工性に優れる等の利点を持つため、波長変換素子や光変調素子への応用が期待される。高効率波長変換や広帯域光変調のためには、非線形性を周期的に変調する周期分極(χ^<(2)>回折格子)を用いた疑似位相整合を達成する必要がある。本研究では、耐熱性非線形高分子薄膜に超微細周期のχ^<(2)>回折格子直接描画を実現し、新規光導波路デバイスへの応用を目指す。ゲスト-ホスト型及び側鎖型有機非線形高分子薄膜に電子線直接描画法を用いることにより、χ^<(2)>を消去できることが判明し、チャネル型光導波路あるいはサブミクロン周期のχ^<(2)>回折格子を作成した。このように作成した回折格子が2次非線形性を有していることを確認するために、以下の方法を提案した。現像処理(湿式現像あるいは熱現像)を行うことにより、レリーフ型回折格子を形成し、回折格子領域に基本波を入射すると高調波の回折が生じることにより、この回折格子がχ^<(2)>回折格子であることを確認した。また、外部との光の入出力のための45゜ミラーも直接描画法で形成できることが明らかになった。以上の研究成果を学術論文、国際会議及び国内会議で発表を行った。
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