研究概要 |
壁面に沿うせん断乱流は,工学・工業上において極めて重要な現象であり,資源問題や環境問題が表面化した現在において,それらを人為的に制御することは機器の高性能化,高効率化,小型化等を図るための大きな技術的課題である.本研究では,壁面乱流のアクティブ制御に用いるマイクロ・アクチュエータの基本構造を開発し,壁乱流の準秩序構造をセンシングしながら多数のアクチュエータを適切な位相で動作させて制御を行い,制御成績を定量的に評価することを目的としている. 本年度は,新たにマイクロ熱膜壁面せん断応力センサを試作し,先に製作したチャネル乱流風洞を用いて,較正手法の検討を行い,動特性を評価した.一方,アクチュエータの開発については,消費電力が小さく,高い動特性を有する,電歪ポリマーを用いた壁面変形アクチュエータについて検討を行い,適切な電極パターンを選ぶことにより,座屈モードを用いた大変形が得られることを確認した.
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