研究課題/領域番号 |
10750179
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 信 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00243098)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 大規模システム / インタフェース / 適合化 / ユーザ要求 / 加速器システム / カスタマイズ / マニピュレータ / 遠隔操作 |
研究概要 |
本年度は以下の二つの内容について検討を行った。 1.プロトタイプインタフェースを用いたカスタマイズの形態に関する検討 2.協調作業におけるインタフェース適合化のあり方に関する検討 1.に関しては、前年度の段階で構築した実験用の加速器に対するプロトタイプインタフェースを中心に検討を進めた。構築したプロトタイプインタフェースを実際の加速器のオペレーションにおいて利用してもらい、利用者からのフィードバックを設計の改善に反映させるという進化的な設計の適応過程を繰り返した。この過程を通じて、利用者個人の嗜好の多様性を反映させるユーザ参加型の適応型の設計過程を実践した。この結果から、ユーザの要求は、嗜好による部分とタスク側からの要求による部分があることが明らかになり、特にタスクの内容に基づくユーザ要求が有用であることが明らかになった。更に、このようなユーザ毎の要求を抽出することは、概念的な設計段階では困難であり、実際のプロトタイプシステムを用いて実践の場で用いてはじめて明確にすることができるということを確認することができた。複数のユーザの適応の結果として得られたインタフェースの形態は、比較的情報量の少ないミミック画面と、ポップアップ画面の組み合わせとなっており、ユーザは自分の要求に基づき必要と感じる情報だけを表示できる形態となっている。 2.に関しては、研究の重点を置いた加速器のインタフェースが、主に一人の運転員によって利用されるために、十分な検討を行うことは出来なかった。しかしながら、航空機のコックピットにおける機長と副操縦士の協調的なタスク実行の在り方の検討を行い、インタフェースの適合の可能性についての知見を得ており、今後の研究として発展させていく予定である。
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