研究課題/領域番号 |
10750182
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小木 哲朗 東大, 工学(系)研究科, 助教授 (00282583)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | バーチャルリアリティ / ヒューマンインタフェース / 没入型ディスプレイ / 臨場感通信 / 高速ネットワーク / ビデオアバタ / 画像合成 / 実映像コミュニケーション |
研究概要 |
本研究では、複数の多面ディスプレイをネットワークで接続し、実映像世界を共有したコミュニケーション技術を確立することを目的としている。本年度は、まず実験環境の構築として、東京大学インテリジェント・モデリング・ラボラトリーに設置されている5面ディスプレイCABINと学内の70インチの1面スクリーンのディスプレイ間をネットワークで接続した実映像共有環境の構築を行った。次に、このネットワーク環境の中で実映像コミュニケーションを行うための人物像の投影技術として、利用者の姿をビデオカメラで撮影し、ネットワークを経由して転送し、相手側のスクリーンに映像として合成するビデオアバタ手法の開発を行った。この方法では、あらかじめ撮影しておいた背景映像との差分によって、撮影映像から人物像だけを切り出して用いること、複数台のカメラを設置し相手の視線方向に応じて最も近いカメラを選択して用いる等の方法を取っていることが特徴である。この方法を用いたコミュニケーション支援技術の評価として、指さし等の指示動作実験を行った結果、15cm程度の誤差で相手に指示位置の情報を伝達できることがわかった。また実映像世界の共有に関する研究としては、東京大学のCABINと郵政省通信総合研究所に存在する3面ディスプレイ間のATMネットワークの通信回線を利用し、東京大学側で撮影あるいは再生された多面対応のビデオ映像をそれぞれのディスプレイで表示することで、映像空間を共有する実験を行った。また人物像の投影技術に関する応用としては、東京大学と通信総合研究所の多面ディスプレイ間でビデオアバタを用いたコミュニケーション実験を行った。今後の研究としては、ビデオカメラで撮影された実映像世界の中に利用者のビデオアバタ映像を合成することで、実映像を基本としたコミュニケーション手法を確立することが課題である。
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