研究課題/領域番号 |
10750270
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山口 栄作 愛知県立大学, 情報処理教育センター, 講師 (90273317)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 誤り訂正符号 / 3次元鎖符号 / 復号化装置 / 誤り検出 / 誤り訂正 |
研究概要 |
既に提案している高次元鎖符号は、従来の誤り訂正符号では、その効果が十分に発揮され難い高誤り率環境下においても、有効な誤り検出・訂正能力を有する。その反面、高次元化するにしたがって、復号化処理のための計算コストが指数的に増加する特徴も有している。その欠点を補い、実際の通信路における鎖符号の実用性を高めるために、ハードウェアを用いて3次元鎖符号を高速に復号化する装置の実現に関する研究を行った。 具体的には、平成10年度は、鎖符号の理論的検証、信頼性を向上させる復号方法の開発とハードウェア化のための開発環境の整備を行った。平成11年度は、信頼性を向上させた復号化手法に関して、十分な検討を実施すると共に、この新しい復号方法をFPGAでハードウェア化することを試みた。しかし、研究を進める段階で復号化手法を改善することによって、設計後のハードウェアが複雑化してしまい、本研究用システムで設計・実験可能なFPGAの規模の限界を超えてしまう結果となった。この点に配慮し、現在は、実験を行う符号の条件を限定することを前提に、復号化装置の構成条件の制限、ハードウェア記述言語による実装方法の改善等、既存の開発システムでの設計および実験を実施するために必要な諸事項を検討しつつ、実装を試みている。 本研究は、現段階では、3次元鎖符号高速復号装置の完成に至っていないが、今後も研究を継続することにより、平成12年夏までに一応の成果として3次元鎖符号高速復号化装置の研究を完結させる予定である。その後は、これらの結果を踏まえ、更なる高次元化、親復号方式などの研究へと発展させようと考えている。
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