研究課題/領域番号 |
10750276
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
戸出 英樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20243181)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 輻輻制御 / TCP / フローベース制御 / フロー継続時間 / 応答時間 / インターネット / ルータ / ファイル転送 / 輻輳制御 / フロー到着時刻 |
研究概要 |
本研究では、インターネット環境において、ベストエフォート転送に起因するコネクション間のスループットに関する不公正を解消するバッファ制御方式を提案し、その有効性を実証した。前年度は、サイズの大きいファイル転送における応答時間を改善するために、IPルータにおける淘汰型輻輳制御方式を提案した。今年度は、本方式のさらなる拡張版として、淘汰型輻輳制御においても採用したフローの継続時間の概念に加え、バッファ内滞留パケット数という2つの指標を並行導入し、RED(Random Early Detection)ペースのフローペースバッファ廃棄制御を提案した。本方式では、フロー単位で輻輳時点までに使用したネットワーク資源(過去の網利用履歴)と現在使用しているネットワーク資源(現時点での網利用状況)を把握し、その状況を元に輻輳時の廃棄確率関数の形状を変化させることにより、輻輳時には網に与えるインパクトの大きいフローを相対的に多く廃棄する。本提案方式の重要な特徴の一つとして、上記の2つの指標の定量的な表現法が挙げられる。フローの継続時間に関しては、簡単のため、経由フロー間の継続時間の観点からみた順序のみを使用し、実際の継続時間を厳密に管理しない。これにより、複雑なフロー単位のタイマー処理が不要となり、実装容易性の向上が期待される。バッファ内滞留パケット数の情報と継続時間順序の双方の情報を効率的に管理する新たなデータ管理方式として、外部ハッシュ法を用いたデータ管理法を提案した。さらに、本方式の重要な特徴として、廃棄確率関数が挙げられる。線形関数、2次関数ベースの2種類の廃棄確率関数を定義し、上記の指標の大小に応じて、廃棄確率関数の外形が適応的に変化する構造となっている。本研究では、UDP,TCPの両トラヒックを想定して本方式の有効性を計算機シミュレーションを通じて実証した。
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