研究課題/領域番号 |
10750293
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
福本 昌弘 高知工科大学, 工学部, 講師 (70299387)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 適応信号処理 / ブロック適応アルゴリズム / 直交射影アルゴリズム / 共役こう配法 / 雑音 / 誤差解析 / 収束速度 |
研究概要 |
音響エコーキャンセラをはじめとする適応信号処理システムを実用化するための重要な要素のひとつとして収束速度が挙げられ、ブロック直交射影アルゴリズム(以下、BOPアルゴリズム)はこの収束速度に優れていることが知られている。しかしながら、このアルゴリズムは雑音の影響による性能の劣化が大きいため、適応信号処理システムにおいて収束速度と同時に要求される推定精度の面では、実用性に対する十分な性能が得られているとはいえない状況であった。 本研究では、BOPアルゴリズムを音響エコーキャンセラなどの音響系適応システムで利用する場合に問題となる雑音による収束特性の解析結果をもとに、雑音の影響を軽減するための方式を提案している。これは、本来BOPアルゴリズムが有している優れた収束速度を低下させずに実現されており、計算機シミュレーションによっても有効性が確認されている。これにより、従来の手法に比べて、特に非定常な信号を扱う場合に大幅な特性の向上を実現することが期待できる。 更に、実際の応用に近い環境での模擬実験を行い、それぞれの状況に応じた特性の向上を図っている。特に、非定常な外乱への対策として、信号対雑音比(S/N)や許容雑音レベルに応じてパラメータを自由に設定できるようにしており、要求される性能を常に確保することを可能にしている。また、実時間処理に適する方式とするために、単位時間あたりの演算量の低減や効率的な処理法の検討も行っている。
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