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高流動繊維補強コンクリートの材料分離抵抗性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 10750353
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・力学一般
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

上原 匠  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (60231172)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード鋼繊維補強コンクリート / 高流動コンクリート / 材料分離抵抗性
研究概要

トンネルのライディング等に高流動繊維補強コンクリートの適用が試みられているが、高流動繊維補強コンクリートの施行性と硬化後の物性に大きな影響を及ぼすと考えられるフレッシュ時の材料分離抵抗性能や充填性能については、ほとんど明らかにされていない。そこで、高流動繊維補強コンクリートの材料分離の傾向と材料分離抵抗性の評価手法の提案を目的に、実験を基に検討を行った。
実験はスランプフロー65cm程度の高流動コンクリートの粗骨材の一部を鋼繊維と置換した鋼繊維補強コンクリートを対象に、材料分離抵抗性の評価に関するフレッシュコンクリートの試験とフレッシュ性状が硬化後の物性に及ぼす影響を把握するための硬化コンクリートの強度試験から構成される。
以下に本研究で得られた結果を示す。
・良好なフレッシュ性状を有するベースコンクリートのスランプフロー値が65cm程度の場合、体積比1%の鋼繊維を粗骨材との置換で混入することにより、スランプフロー値が45cm程度の良好な高流動繊維補強コンクリートが得られることが実験より明らかとなった。なお、ベースコンクリートが材料分離の性状を示す場合は、高流動繊維補強コンクリートも材料分離が生じた。
・鋼繊維補強コンクリートの材料分離の傾向は、粗骨材が中心より外側へ、鋼繊維とモルタルが中心に留まる割合が大きくなる現象と捉えることができる。
・材料分離抵抗性試験では、ふるい目を5mm、振動時間を30秒に設定することで、高流動コンクリートにも適用が可能であるとの結果が得られた。
・同一水セメント比で同程度のスランプフローが得られても、材料分離の程度の違いにより、圧縮強度に差が生じ、曲げ強度試験では荷重-たわみ曲線のバラツキが大きく現れることが実験から確認された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山田尚義: "高水セメント比における粉体系高流動コンクリートの物性に関する研究"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21-2. 457-462 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 上原匠: "微粒珪砂を混入した高流動コンクリートの物性に関する研究"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21-2. 469-474 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 平原英樹: "繊維補強コンクリートのフレッシュ性状と強度特性に関する研究"平成十一年度研究発表会講演外洋性. 567-568 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 上原匠: "繊維補強コンクリート材料分離抵抗性の評価に関する研究"平成十一年度研究発表会講演概要集 土木学会中央支部. 569-570 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 上原匠: "繊維補強コンクリートの材料分離に関する実験的研究"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.22-. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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