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腐食PC鋼材の疲労耐久性問題における許容腐食損傷量

研究課題

研究課題/領域番号 10750354
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・力学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

大西 弘志  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70283728)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードPC鋼棒 / 腐食 / 表面凹凸 / 環境促進試験 / PC鋼材 / 疲労耐久性
研究概要

本研究では昨年度までの成果で、腐食PC鋼材の残存性能と表面凹凸形状の間に密接な関係が存在することが明らかになった。しかしながら、これまでに用いた試験片は無応力状態で腐食させていたため、実際に供用されている鋼材においては腐食の発生状況が異なることや環境促進試験開始後早期に遅れ破壊が発生することが懸念された。そこで、本年度は、昨年度の実験よりも実橋内の鋼棒の環境を正確に再現させるために、PC鋼棒に一定の応力を与えた状態で環境促進試験を行い、腐食損傷を生じさせることにした。今回の実験に際して、一定の応力を与えつづけるために、鋼管を利用した応力導入治具を作成し、その治具を装着した状態で環境促進試験を実施し、実際に橋梁内に配置されている鋼材の腐食状況を再現することを試みた。この環境試験によって腐食損傷を受けたPC鋼材に対して腐食状況調査や引張試験を実施し、腐食時に作用している応力がどのような影響を与えるのかを確認した。
今回実施した実験ではPC鋼材に対して最大0.8σyの応力を与えるような導入張力の設定を行って環境促進試験を実施したが、促進試験早期での遅れ破壊は確認されず、全供試体において所定の環境促進を実施することができた。現時点までに確認できたデータをもとに比較を行うと、腐食損傷の状況と導入応力の間には明確な関係が認められなかった。また、各種性能と導入応力の関係を調査したものの、明確な関係を見出すにはいたらなかった。このことから、今回行った実験環境においては、腐食損傷を受けたPC鋼材の残存性能と腐食損傷発生時の応力との間には相関があまりないとの結論に至った。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.ONISHI,S.MATSUI: "Influence of Corrosion Rate on Tensile Strength of PC Strands"Technology Reports of the Osaka University. 49. 165-170 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大西 弘志、松井 繁之: "腐食PC鋼材の表面凹凸がその強度に与える影響"鋼構造年次論文報告集. 7. 203-208 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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