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磯場における利用者の環境認識と生物の生息環境を考慮した磯環境モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 10750383
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関茨城大学

研究代表者

志摩 邦雄  茨城大学, 工学部, 助手 (10241746)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード磯環境モデル / 空間構成 / 磯名 / 磁環境モデル / 生物生息環境 / レクリエーション利用者 / 磁名
研究概要

本年度では、福島県いわき市の海岸域を対象に、デザインの基本となる地形的特徴をマクロに把握し、磯環境モデルの空間特質を抽出することを大きな目的とした。いわき海岸を便宜上29地区に分類して考察に用いた。陸上地形をマクロに把握するため、国土地理院発行数値地図(50m)を導入し、数値地形モデル(DTM)の解析処理を行い、数値地形情報を作成した。
いわき海岸の空間構成は、縦断方向を透視形態的に見た場合、浦浜型、崖浜型、ポケットビーチ型、屏風型の4タイプに分類できた。屏風型は、前浜を持たず、海崖がジグザグに連なっており、舘海岸、塩屋崎、合磯、三崎等いわき海岸において卓越した空間構成である。これら4タイプは、地形景観の単位として海岸整備の際の単位となり、集落や聖域は、空間構成の中の河口、入浜、出兵、岬といった地形の要所に占地しており、海岸域における空間構成の特異点であり、保存の拠点とすべき場所でもある。更に、海域部分の空間構成の特異点として、福島県磯根漁場図から磯名を抽出した。
いわき海岸の空間構成のまとまりや連続性を見るために、海岸線の平面線形をマクロに捉えた結果、湾型、浦型、窪型、直線型の4タイプの空間構成パターンに分類できた。さらに、湾曲度という指標を用いて、いわき海岸(14海岸、28地点)の空間構成パターンを定量的に把握した。直線型は「弓状カーブ」の位置にあり、浦型は「弓状カーブ」から「湾入を感じさせるカーブ」への移行の範囲にあり、湾型と窪型は「湾入を感じさせるカーブ」に当たる。港湾施設や海岸保全施設設置による変遷をみると、直線型→浦型→湾型→窪型へと視線が分節されてきている。今後は、空間構成パターンや湾曲度を、いわき海岸の整備計画の指針や予測、空間設計における基本ツールとして使用するために、詳細なデータ収集が必要不可欠である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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