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砺波平野における在郷町の居住特性からみた構成原理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750451
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関新潟大学

研究代表者

黒野 弘靖  新潟大学, 工学部, 講師 (80221951)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード在郷町 / 砺波平野 / 空間構成 / 住居 / 水路 / ミチ / 平面 / 屋敷構え / 居住 / 水系 / 道路
研究概要

平成10年度には、平野部は、砺波平野に立地する23の在郷町について、その空間構成を把握した。すなわち、町の集落図(1/2000)を作成し、各屋敷の入口の位置、附属屋の位置を把握し、データベース化した。
平成11年度には、砺波平野という同一の地形条件のなかで同時期(17世紀)に計画された在郷町のうち、小矢部市津沢、高岡市立野、高岡市戸出大清水の三つを選び、住居・屋敷・町の実測調査を行なった。
まず、町のなかの連続する数軒について、配置図(1/500)および住宅の平面図(1/200)を作成し、標準的な屋敷構えを抽出した。砺波平野の在郷町には、入口の位置や仏壇の位置に秩序があること、そのため隣家を買い足し内部で連結して使うことができるようになっていることを把握した。また、隣地境の隙間を交互に収納として利用する相隣関係を確認した。
つぎに、在郷町の屋敷の裏側を水路とミチがとおり、日常的な移動に使われていることに注目し、町の断面図(1/200)を作成した。このミチと水路が屋敷と裏側の耕地をつなぐ役割を果たしていることを把握した。
さらに、当該地区では、獅子舞のほか、夜高(提灯行列)、山車の引き回しなど、町ごとに異なった祭礼が行われているので、その経路を把握した。また、近隣関係の区切られ方を把握した。
以上から、水路の方向性が屋敷構えや住宅平面を規定する条件になっていること、行事や近隣関係の広がり方もこの方向性を根拠としていること、さらに1軒の屋敷地は、畑と連続して単位を構成していること、が明らかになった。この砺波平野在郷町の居住特性は、計画行為とそれに対する居往者の働きかけにより生成されたものと考えられる。これを集落図、連続配置図、平面図、断面図に記述し、空間的なモデルとして示した。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 黒野 弘靖,菊地 成朋: "街路と屋敷の対応関係からみた在郷町の空間構成"日本建築学会計画系論文集. 第509号. 143-148 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 黒野 弘靖,菊地 成朋: "列状村の集落空間とその水系・ミチへの連関"日本建築学会計画系論文集. 第520号. 213-217 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 黒野弘靖,菊地成朋: "街路と屋敷の対応関係からみた在郷町の空間特性-小矢部市津沢のケーススタディ" 日本建築学会計画系論文集. 509. 143-148 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木成文ほか: "住まいを読む-現代日本住居論" 建築資料研究社, 183 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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