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小児病棟と小学校における子どもの発達心理と「空間のヒエラルキー」認知に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750454
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関三重大学

研究代表者

中井 孝幸  三重大学, 工学部, 助手 (10252339)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード子ども / 小児病棟 / 小学校 / 空間認知 / 年令 / 生活拠点
研究概要

平成11年度は,1)小学校の授業活動における家具レイアウトの変化からみた空間の分節化,2)小児病棟における家具レイアウトの変更による領域形成過程,3)幼稚園の屋外園庭での遊び活動の拠点形成について観察調査を行った。
1)小学校では,低学年の教室前にオープンスペースを可動間仕切りで小さな空間を作り,読み聞かせ時に用いている事例が観察された。教師へのヒアリングでは,8m×8m教室では児童が落ち着かないため,集中させたい時は,この小さな空間に移動させている。5年生ぐらいから,机を自分の拠点として認識し,オープンスペースと教室内の空間を使い分ける様子が観察された。低学年の場合は,広いオープンスペースよりも,こもれる閉じた空間を用意する方が,落ち着いて授業が受けられると考えられる。
2)慢性内科小児病棟の家具レイアウト実験では,変更期間が1週間であったため,十分に使いこなせていないが,領域形成において自分の領域と他者を意識し始めるのは小学6年生からで,それ以下は一人では不安なため同室者に寄り添う事例が多かった。また,6年生以上は病室内に学習机を持ち込むことで自分の領域を形成しやすく,またベッドと机の間に中間的な領域を形成しはじめ,会話などの交流が生じている。高校生になると他者を排除する傾向が強くなり,病室内での交流は少ない。
3)幼稚園の屋外園庭での遊び活動場所を年少・年中・年長で比較すると,園舎近くの砂場にしか年少はおらず,園庭奥の遊具で遊ぶのは年長たけである。年長も1人では遠くの遊具では遊んでおらず,広い園庭中央で遊ぶ園児も少ない。遊具が遊びを誘引するが,園舎からの距離に応じ,遊ぶ園児の年齢も上がっている。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 永田 麻由子: "学習行為と学習机のレイアウト-小児病棟における病室計画に関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-1. 57-58 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大前 裕樹: "小児病棟に見る共用空間の場所選択要因〜オープンスペースの計画に関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-1. 59-60 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大野 幸絵: "音、視線環境からみた家具の効果-教室・多目的スペースの計画課題に関する研究その1"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-1. 307-308 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 上西 真哉: "児童の発達段階からみた学習空間の形成要因-教室多目的スペースの計画課題に関する研究その2"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-1. 309-310 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 永田 麻由子: "病室環境と子どもの行動意識-小児病棟の計画に関する研究"日本建築学会東海支部研究報告集. 38. 641-644 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大野 幸絵: "遊び行動からみる幼児の発達段階と環境構成要素に関する考察"日本建築学会東海支部研究報告集. 38. 681-684 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 永野陽子、今井正次、中井孝幸 他: "年令ごとにみた自由行為による空間利用-小児病棟の生活空間の計画に関する研究 その5-" 日本建築学会大会 学術講演梗概集. E-1. 71-72 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 土田亜紀、今井正次、中井孝幸 他: "環境移行による物品領域の変化-小児病棟におけるケーススタディー" 日本建築学会大会 学術講演梗概集. E-1. 77-78 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 中井孝幸、今井正次、赤松光哉、上西真哉: "複式学級における学年別指導の学習場面と授業展開" 日本建築学会大会 学術講演梗概集. E-1. 227-228 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 上西真哉、今井正次、中井孝幸、赤松光哉: "複式学級における学習空間の分節化" 日本建築学会大会 学術講演梗概集. E-1. 229-230 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 赤松光哉、今井正次、中井孝幸、上西真哉: "行動予測による学習空間の評価" 日本建築学会大会 学術講演梗概集. E-1. 231-232 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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