研究課題/領域番号 |
10750457
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有馬 隆文 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (00232067)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 都市景観 / 景観保全 / ランドサットTMデータ / 国土数値地図 / 景観シミュレーション / 3次元コンピュータグラフィックス / 国土数値情報 |
研究概要 |
本研究は都市における緑地の分布や連結性およびその変化をランドサットTMデータから把握し、3次元地形データに緑地分布のデータを重ね合わせ景観的観点より緑地の保全指針を見出すことが目的である。本年度は以下の3段階のステップによって研究をおこなった。 (1)3次元地形モデルを用いた景観特性指標の開発 昨年度までは「可視・不可視」「視線入射角」「距離」の指標により景観特性を計量していたが、本年度は、さらに多様な指標を提案し、これらの指標を計量する景観特性計量システムの開発をおこなった。本システムでは景観の空間的特性と視覚的特性を計量することが可能であり、32の指標によって景観特性を表現した。結果については日本建築学会計画系論文報告集(523号、1999年)に報告済みである。 (2)ランドサットTMデータを用いた緑地分布・連結特性の把握 都市における緑地の分布や連結性の特徴についてランドサットTMデータを用いて定量的に分析した。分析の対象は大分市の6つのエリアであり、各エリアにおける緑地の経年変化(1987-1998年)をNVI指標、連結度指標により明らかにした。なお、これらの研究成果は日本建築学会大会学術講演梗概集(F分冊,1999年)に発表済みである。 (3)GISを用いた緑地保全の検討 緑地分布データと3次元地形モデルデータを重ね合わせて3次元緑地分布モデルを構築し、景観特性計量システムにより、緑地の視覚的割合、視距離、視覚的連結度、可視頻度、等の特性を明らかにした。さらに対象地域をメッシュに区切り、これらの指標特性をメッシュデータに置き換えてメッシュ単位で緑地の重要度を判定した。また、土地利用、地形勾配、都心へのアクセス性等のデータから開発される可能性の高いエリアを抽出し、最終的に7つの緑地保全エリアとその保全指針を明らかにした。
|