研究課題/領域番号 |
10750496
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機材料・物性
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田部 勢津久 京都大学, 総合人間学部, 助手 (20222119)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 酸化物 / ガラス / ファイバ / 希土類 / 光通信 / 光増幅 / 波長多重 / ファイバー / 配位子場 |
研究概要 |
平成11年度は、高い発光効率が期待できる種々の酸化物ガラスを基本組成として、希土類として波長1.55μmに発光を有するEr^<3+>を、増感剤としてYb^<3+>をドープした試料を溶融法で作製した。純度99.99%以上の試薬(TeO_2,ZnO,Na_2CO_3)を用いたバッチ組成を金ルツボで、温度800-850℃で1時間溶融し、鉄板上に流し出し冷却することにより、ガラス試料を得、除歪したガラスを切削、鏡面研磨し、光学測定に供した。 蛍光寿命はパルスレーザ光により、Yb^<3+>:^2F_<5/2>準位あるいは、Er^<3+>:^4I_<11/2>準位を励起し、分光器により1.53μmの蛍光を分光し、InGaAsフォトダイオードとオッシロスコープにより検出した。得られた蛍光減衰曲線から寿命を求め、始準位の量子効率、エネルギー移動速度を算出した。 ガラス組成と希土類濃度を系統的に変えて実験を行い、組成とエネルギー移動効率、量子効率の関係を明らかにした。以上のデータを基に、高利得が期待される最適組成ガラスについて電流変調型半導体レーザを用いることにより、実際的な光増幅器利得特性を測定した。また温度を変えて測定することによりエネルギー移動速度の温度依存性も明らかにした。
|