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果実や果菜の貯蔵性に対するヘタ及び果梗の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10760020
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岡山大学

研究代表者

中野 龍平  岡山大学, 農学部, 助手 (70294444)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードカキ / ヘタ / 果実軟化 / エチレン / 水ストレス / 果梗 / 水分蒸散 / ポリ袋包装
研究概要

果実や果菜の貯蔵性に対するへタおよび果梗の機能に関して研究を行った結果、特に、近年大きな問題となっているカキ果実の収穫後の軟化について、ヘタを介した果実からの水分蒸散によって引き起こされるエチレンの関与を発見した。さらに、分子生物学的手法を用い、以下のようにその生理的機構を明らかにした。
1,カキ'平核無'果実を収穫し、低湿度条件下で保存すると、3日以内に全ての果実が急激に軟化した。しかしながら、ワセリンを塗布し、へタ片の働きを抑えると、軟化は著しく抑制された。その際、ワセリン処理により果実の減量率が抑えられており、ヘタ片を介した水分蒸散が軟化を誘導していると考えられた。 2,'平核無'果実を低湿度あるいは高湿度で保存すると、低湿度条件により果実軟化が著しく促進され、水分蒸散の軟化への関与が確認された。さらに、エチレンの作用阻害剤であるMCPを処理すると軟化が抑制され、エチレンの軟化への関与が明らかとなった。また、このような現象は未熟果ほど強く現れることが明らかとなった。3,カキ果実のエチレン反応性について調査した結果、未熟果ほど自己触媒的エチレン生成能が高いことが明らかとなり、このことが未熟果ほど貯蔵性が劣ることに密接に関与しているものと推察された。4,水ストレスを受けた果実より、エチレン生合成に関与するACC合成酵素(DK-ACS1,2)およびACC酸化酵素遺伝子(DK-ACO1,2)の単離に成功した。さらに、発現解析の結果、特にDK-ACS1とDK-ACO1が水ストレス誘導タイプの遺伝子であることが明らかとなった。5,水ストレスを受けた果実より、3種(DK-PG1,DK-Cel3,DK-Exp1)の軟化関連酵素遺伝子の単離に成功した。発現解析の結果、これらの遺伝子が水ストレス誘導の果実軟化にエチレン依存的に関与していることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中野 龍平: "カキ果実における水ストレス誘導ACC合成酵素及びACC酸化酵素遺伝子の発現解析"園芸学会雑誌. 68(別2). 450-450 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中野 龍平: "カキ果実における水ストレス誘導エチレン生合成関連遺伝子の全鎖長cDNAの単離とその発現解析"園芸学会雑誌. 69(別1). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中野 龍平: "有孔ポリエチレン包装によるハウスカキ'刀根早生'果実の収穫後の軟化抑制" 園芸学会雑誌. 68(別1). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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