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出芽酵母における栄養源認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10760050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関京都大学

研究代表者

玉置 尚徳  京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (20212045)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードグルコース / Gタンパク / レセプター / 出芽酵母 / シグナル伝達
研究概要

申請者は現在までに、Two-Hybrid法を用いて酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいて栄養源のシグナル伝達に関与していると考えられている3量体GTP結合タンパク質αサブユニットであるGpa2タンパク質と相互作用するタンパク質遺伝子のスクリーニングを行い、膜タンパク質をコードしていると考えられる遺伝子GPR1(G-protein coupled receptor)をクローニングした。GPR1遺伝子は961アミノ酸を持つ7回膜貫通型タンパク質をコードしており、典型的なGTP結合タンパク質とカップリングする受容体タンパク質であると考えられた。本年度においては、Gpr1pを介するシグナル伝達経路の解明を目的として実験を行った。昨年度の研究結果より、Grp1pは、グルコースを認識して細胞内cAMPレベルの調節を行うグルコースレセプターである可能性が示唆された。出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeでは、細胞内cAMPレベルが上昇するとcAMP依存的キナーゼの活性化が起こり細胞がG1期に停止できなくなるため熱に対して感受性となることが知られている。そこで、cAMP経路に関与する因子の遺伝子破壊株の構築を行い、熱に対する感受性を調べた。その結果、GRP1遺伝子破壊株、GPA2遺伝子破壊株では、野生株と比べて熱に対して耐性となり、逆に多コピープラスミドにて遺伝子を導入した場合には熱感受性となった。さまざまな遺伝学的、生化学的解析の結果Gpr1pからのシグナルは、Gpa2pを介してアデニル酸シクラーゼの活性化を促していることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tamaki,H.,et al.: "GPR1 regulates filamentous growth through FLO11 in yeast Saccharomyces cerevisiae"Biochem.Biophys.Res.Common.. 267. 164-168 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tamaki,H.,Yamamoto,K.,Kumagai,H.: "Expression of two glutathione S-transferase genes in the yeast Issatchenkia orientalis is induced by o-dinitrobenzene during cell growth arrest"J.Bacteriology. 181. 2958-2962 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yun,C.-W.,Tamaki,H,nakayama,R.,Yamamoto,K.Kumagai: "Gprlp,a putative G-protein coupled receptor,regulates glucose dependent cellular cAMP level in yeart Saccharomyces cerevisiae" Biochem.Biophys.Res.Commun.252. 29-33 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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