研究課題/領域番号 |
10760073
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
島田 淳巳 九州共立大学, 工学部, 助教授 (80289347)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 糸状菌代謝産物 / シロイヌナズナ / 生殖器官 / 器官形成制御 |
研究概要 |
シロイヌナズナの器官形成を糸状菌の生産する代謝産物により化学的に制御することを目的とし、平成11年度の研究を行ったので報告する。 Aspergillus sp.No.180の生産する活性物質の精製・単離および花粉形成阻害活性 300種類の糸状菌培養口液抽出物を調製し、シロイヌナズナ花器官形成阻害を指標としてスクリーニングを行った結果、阻害活性を示す1菌株を選抜した。顕微鏡観察の結果、選抜した菌株は、Aspergillus層の一種であり、本菌をAspergillus sp.No.180とした。Aspergillus sp.No.180を麦芽培地(401)で25℃、4週間静置培地養後、培養口液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、LH-20カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィーおよび再結晶により精製し、目的とする活性物質180F-2を10mg単離した。180F-2の構造は、各種機器分析により現在検討中である。180F-2を10mg/l濃度で処理したシロイヌナズナの花器形成は無処理区と比較して約2週間遅延し、開花前後の葯を顕微鏡観察したところ、花粉形成阻害を示した。この葯の内部構造を調べたところ、タぺータムおよび花粉母細胞が退化しており、花粉形成の初期過程に異常を来していることが示唆された。そのため、花粉形成過程において活性物質処理が影響を示す時期を特定するため、詳細な検討を現在行っている。
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