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地球温暖化に伴う樹木の肥大成長の変動に関する年輪年代学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10760109
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関愛媛大学

研究代表者

小林 修  愛媛大学, 農学部, 助手 (20294788)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード樹木年輪年代学 / 気候復元 / 年輪幅 / 年輪内密度 / ウラジロモミ / アカエゾマツ / 古気候復元 / 肥大成長 / 地球温暖化 / 北海道大雪山 / 四国石鎚山系瓶ヶ森
研究概要

本研究では,森林限界付近に生育する樹木から500年分の標準年輪時系列を構築し,温暖化前後の肥大成長や変動の違いを明らかにするとともに,気象観測が行われていない温暖化以前の月平均気温や月総降水量を年輪年代学的手法により復元することを目的した。1998年8月に北海道大雪山系十勝三股・四国石鎚山系瓶ヶ森の両試験地において現地調査を行ったのち,成長錘コアを十勝のアカエゾマツから120本,瓶ヶ森のウラジロモミから220本採取した。年輪幅の計測および軟X線デンシトメーターによる年輪内密度変動の計測の結果,十勝からは510年,瓶ヶ森からは246年の標準年輪時系列を得た。統計解析を行った結果,今回瓶ヶ森から得た得た年輪幅時系列の変動には気温の影響が強く反映されていることが明らかになった。今後さらに,試験地を広げて試料を増やすことにより,過去約300年の気温を復元することができると考えられる。一方,十勝から得た年輪幅・年輪内密度時系列の変動には,気温だけでなく降水量の影響が強く反映されていた。十勝の試料からは,気候復元に使用する重回帰式の説明変数(年輪幅・年輪内密度時系列)が充足していたこことから,過去約500年の帯広の気候を復元することができた。なお,年輪構造の画像解析に関しては,10年度に引き続き,工夫を施したミクロトームを用い,成長錘試料の表面を高精度で切削する方法を検討したが,解析に十分耐えうるな画像を得るにはさらに試料の包埋処理などの方法にさらに工夫を要することが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kobayashi O.: "Construction of tree-ring width chronology for the Ishizuchi Range,Japan"Proceeding of Climale Change and Unriability'99. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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