研究課題/領域番号 |
10760156
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
飴谷 美智子 (1999) 宇都宮大学, 農学部, 助手 (80240688)
飴谷 美智子 (1998) 宇都宮大学, 農学部, 助手 (07760128)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | アポトーシス / SH-SY5Y細胞 / ヒト初乳 / 乳由来因子 / DNAの断片化 / 神経細胞 / 人乳 |
研究概要 |
アポトーシスは、ホルモンやサイトカインによる情報や成長因子の除去などの生物学的要因、放射線や熱といった物理的要因、薬物などの科学的要因によってひき起こされる。本研究では、ヒトの神経細胞株であるSH-SY5Y細胞を用いて、ヒト初乳中に含まれる成分で神経細胞のアポトーシスを抑制または促進する成分を検索することを目的として実験を行った。昨年度の研究から、ヒト初乳ホエーのDEAE-Sephacelカラムによる分画により、アミロイドペプチドβA425-35によるアポトーシスの誘導を抑制する因子が含まれている画分を得た。その画分をDEAE-Sephacelカラムでさらに細かく分画し、SH-SY5Y細胞の増殖への影響をMTTアッセイ法で調べた。その結果、3つのフラクションに細胞の増殖活性が認められた。これらの細胞増殖促進活性の度合はタンパク質濃度に依存していた。そこでこれらのフラクションにアポトーシス抑制活性があるかどうかを調べるため、SH-SY5Y細胞にアミロイドペプチドβA425-35を添加し、アポトーシスを誘発させた条件下で試料を添加し、SH-SY5Y細胞のDNAの断片化を調べた。その結果、試料添加後2日目の培養段階で、2つのフラクションでアミロイドペプチドβA425-35の存在下でもDNAの断片化は認められなかった。従ってこれら2つのフラクションにはアポトーシスの抑制因子が含まれていることが明らかになった。今後抑制因子の単離精製を進める予定である。
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