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ブロイラーにおけるカンピロバクターのキノロン系抗菌剤耐性化メカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 10760180
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中馬 猛久  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90201631)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカンピロバクター / ブロイラー / キノロン耐性 / gyrA遺伝子
研究概要

昨年度の研究では、キノロン耐性C.jejuniの多くにDNAgyrase subunitAをコードする遺伝子gyrAに点変異が確認され、実験的に作成されたキノロン耐性株の解析から、キノロンの曝露による遺伝子変異と耐性獲得との関連性が示唆された。本研究ではキノロン耐性C.jejuniを用い、キノロン曝露によるC.jejuniのporinの構造的、機能的変化と薬剤感受性との関係について検討を行なった。6株の野外キノロン耐性株から抽出した外膜蛋白をSDS-PAGEを用いて標準菌株であるCampylobacter jejuniATCC33560株と比較した結果、6株すべて標準菌株と異なる分子量の主要外膜蛋白がみられた。これらの主要外膜蛋白を標準菌株のporinを用いて作成した抗血清を使い、ウェスタンブロッティングを行なった結果、標準菌株のporinと他のすべての菌株の分子量の異なる外膜蛋白に反応がみられ、免疫学的に相同性をもつことがわかった。このことから、これら分子量の異なる外膜蛋白は、porinが構造的に変異したと考えられるとともに、キノロンの曝露とporinの変異との関連が疑われた。キノロン曝露によるporinの変異を実験的に調べるため、14株のin vitro変異株から抽出した主要外膜蛋白を用いて同様の検討を行なった。この結果、1株でporinの変異が認められ、実験的にもキノロンの曝露がporinの変異を誘導されることが示された。porinの変異が菌の感受性に与える影響を調べるために、in vitro変異株を用いて、テトラサイクリンとエリスロマイシン(EM)のMICを測定した結果、porinの変異が認められた株でEMに対する著しい感受性の上昇がみられ、キノロンの曝露が他の菌の他の抗生物質に対する感受性に影響を与えることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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