研究課題/領域番号 |
10760189
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
柴 博史 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (20294283)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 自家不和合性 / BACライブラリー / Brassica rapa / SLG / SRK / SP11 |
研究概要 |
平成10年度に作製したB.RapaゲノムDNAのBACライブラリーからSLG,SRK遺伝子を含むクローンをスクリーニングした。既にスクリーニングを終えた20000クローンを除く残り50000クローンのBACライブラリーを雌しべ側自家不和合性遺伝子であるSLG、SRK遺伝子をプローブに用いてコロニーハイブリダイゼーションを行ったところ、5つのポジティブクローンが得られた。これらのコロニーを鋳型としてそれぞれの遺伝子を増幅するプライマーを用いてPCR増幅したところ、72kbの断片を含む1クローンのみが両遺伝子を含み、残りのクローンはSLG遺伝子が欠けていた。そこで72kbの断片を含むクローンを用いてSRK遺伝子周辺をシークエンスしたところ、SRK遺伝子の約10kb上流に他のS系統で明らかになった花粉発現遺伝子SP11遺伝子とアミノ酸配列で約40%の相同性を示す遺伝子が見つかった。シグナル配列部分を他の系統で得られたSP11遺伝子の配列と比較すると、70%以上の相同姓を示し、また8つのシステイン残基が保存されていることからこの遺伝子はSP11遺伝子であると断定した。次にSLG、SRK、SP11遺伝子間でlong and accurate(LA)PCRを行ったところ、SP11遺伝子はSLG遺伝子とSRK遺伝子間に位置し、それぞれの距離は約22kb,9kbであった。現在、上記72kbのクローンを制限酵素NotIを用いて切り出し、バイナリーBACベクターpBIGRZへの導入を試みている。今後、バイナリーBACベクターに導入したクローンを、B.Rapaに近縁で自家和合性を示すアラビドプシスに導入して自家不和合性が獲得されるかどうかを明らかにしたいと考えている。
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