研究課題/領域番号 |
10770055
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | (社)北里研究所 |
研究代表者 |
加藤 裕之 社団法人 北里研究所, 東洋医学総合研究所・臨床研究部, 研究員 (30301732)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高血圧自然発症ラット / リゾホスファチジン酸 / cDNAクローニング |
研究概要 |
本年度は、昨年度の実験結果に基づき以下の実験を行った。デジェネレートプライマーを用いたRT-PCRにより得られた独立した7個(SHR:高血圧自然発症ラット)および11個(WKY:正常血圧ラット)のcDNAクローンをシーケンスしたところ、SHAでは4個が、WKYでは5個がオープンリーディングとなっていた。その中には、すでにcDNAクローニングされているリゾホスファチジン酸受容体であるヒト由来EDG4ホモログと新規のcDNA(SH1)が含まれていた。EDG4ホモログについて5'ー及び3'ーRACE法によりcDNA全長をとり、核酸配列ならびに、アミノ酸配列を、SHRとWKYで比較したところ両者間で差はみられなかった。更に、SH1について同様に5'ー及び3'RACE法によりcDNA全長をとり、アミノ酸配列を調べたところ、7つの脂溶性の高い部位が存在し、LPA受容体と同様にGTP結合タンパクにカップルする受容体ファミリーに属していることが予想された。このSH1cDNA全長を哺乳類細胞での発現ベクター(pcDNA3)に挿入し、ヒト白血球由来細胞(Jurkat cell)において一過的に大量発現を行い、[^3H]LPAを用いて結合実験を行った結果、[^3H]LPAの特異的結合数がコントロール(pcDNA3のみ)に比べて顕著に増加していた。以上の結果からSH1は新規のLPA受容体である可能性が考えられた。
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