研究課題/領域番号 |
10770065
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
護山 健悟 福岡大学, 医学部, 助手 (90279282)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | LCAT / プロテアソーム / 変異体 / サイトゾール / 小胞体 / brefeldinA / カルシウムイオン |
研究概要 |
Lecithin:cholesterol acyl transferase(LCAT)を恒常的に発現するヒト肝癌細胞HepG2の細胞株を樹立し、その生合成を検討した。分泌阻害剤brefeldinA(BFA)を作用させ、LCATを小胞体に貯留させると、血清アルブミン等と異なり野性型は分解され、変異蛋白質の分解はさらに促進された。それらの分解はプロテアソームの阻害剤(lactacystin,LLnL)で抑制された。細胞分画法でプロテアソームの阻害剤存在下で野性型と変異体はサイトゾールに蓄積し、小胞体からサイトゾールへ逆輸送され、プロテアソームにより分解を受けることが判明した。 LCAT分子がBFAにより小胞体に貯留するために分解されるかどうか調べるために、野性型と変異体のC末端に小胞体停留シグナルであるKDEL配列を付加しそれらの生合成を調べると、野性型は分解されず変異体は分解は促進しなかった。これらの結果より、LCAT分子がBFAにより小胞体に貯留すること自体が分解の直接の原因ではないことが推察された。 BFA存在下の野性型と変異体のプロテアソームによる分解は、mannosidaseの阻害剤で抑制された。このことよりBFAによりゴルジ装置のmannosidaseが小胞体に再分布し、LCATのマンノースが早期にトリミングされるためプロテアソームにより分解されることを明らかにした。
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