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p53遺伝子異常からみた胃内分泌細胞癌の組織発生に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 10770073
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関新潟大学

研究代表者

西倉 健  新潟大学, 医学部, 助手 (30272818)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード胃内分泌細胞癌 / 組織発生 / p53
研究概要

[目的]胃内分泌細胞癌における内分泌細胞癌部分、共存腺癌部分のp53変異パターンの比較検封により、胃内分泌細胞癌の組織発生経路を明らかにする。[材料・方法]ホルマリン固定・パラフィン包埋された胃内分泌細胞癌15症例。これらを組織切片上で腺癌(Ad)部分と内分泌細胞癌(ECC)部分とに細分。細分された各病変ごとにDNAを採取、PCR法・ダイレクトシークエンシング法を経てp53遺伝子変異(exon5-8領域)の検索を行った。[結果]1)9症例でAd部分とECC部分とに共通のp53変異パターンを認めた。このうち3例のAd部分において、採取領域により異なる変異(heterogeneity)が認められた。さらに1例ではexon6に共通変異がみられ、ECC部分ではexon5に別変異が重複して加わっていた。なお3例ではAd/ECC部分ともwild typeであり免疫組織化学法にても蛋白過剰発現は認められなかった。2)2症例では、Ad部分とECC部分とで異なる変異が検出された。[考察]60%の症例においてAd部分とECC部分とに共通したp53変異が認められたことから、内分泌細胞癌は粘膜内に先行発生した腺癌領域がその発生母地である可能性が高い。またp53からみて腺癌部分にmultiple clonesが存在し、内分泌細胞癌発生に際してはclonal selectionが起きている可能性が示唆される。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西倉 健,他3名: "消化管カルチノイドと内分泌細胞癌"内分泌外科. 15(2). 75-81 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西倉 健,他1名: "消化管カルチノイドの病理"別冊・医学のあゆみ 消化器疾患(玉熊 正悦編). 2. 398-401 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西倉 健他3名: "消化管カルチノイドと内分泌細胞癌" 内分泌外科. 15(2). 75-81 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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