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Listeria monocytogenesの病原性発現におけるストレス蛋白質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 10770123
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関杏林大学

研究代表者

花輪 智子  杏林大学, 医学部, 助手 (80255405)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードシャペロン / DnaK / 病原性 / ストレス蛋白質 / Listeria monocytogenes
研究概要

Salmonella typhimuriumやLegionella pneumophillaなどの細胞内寄生菌はマクロファージ貪食によりストレス蛋白質を誘発し,食細胞内ストレスに耐えながら増殖する。我々はListeria monocytogenesの主要なストレス蛋白質DnaKシャペロンマクロファージ貪食における役割を明らかにする目的で,dnaK周辺の遺伝子をクローニングおよび塩基配列の決定を行った。その結果,本菌のdnaKはhrcA,grpE,dnaJと共にオペロンを構成していた。このオペロンの転写開始点をprimar extension analysisによって決定したところ,hrcA,grpE,dnaJの上流に存在していた。Northern blot解析の結果から,このオペロンは少なくとも4つの転写ユニットによって転写されていることが明らかとなった。さらにdnaKの挿入変異株を作成し,マクロファージ内増殖能を測定した結果,親株と同等であったことから,本菌がであるDnaKシャペロンの介助なしにマクロファージで増殖することを明らかにした。このことは本菌がマクロファージ貪食後直ちに殺菌物質に富むファゴソームから細胞質にエスケープし,そこで増殖することによるものである。一方,dnaK変異株の貪食率は親株に比較して顕著に低下していた。dnaK変異株は鞭毛を形成しない。このマクロファージ貪食率の低下は鞭毛が合成されないことによるかについて明らかにするため,flagellinの遺伝子であるflaAの挿入変異株を作成し,マクロファージ貪食率を測定したところ,dnaK変異株とほぼどう程度であったことからdnaK変異によるマクロファージ貪食率の低下は鞭毛が存在しないためであることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hanawa T et al.: "The Listeria monocytogenes Dnak chaperone is required for stress to lerance and efficient phagocytosis with macrophages."Cell Stress & Chaperones. 4(1). 118-128 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hanawa T et al.: "Cloning,sequencencin,and transcriptional analysis of the dnak heat shock operon of Listeria monocytogenes."Cell Stress & Chaperones. 5(1). 21-29 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoko Hanawa: "The Listeria monocytogenes DnaK chaperone is required for stress tolerance and efficient phagocytosis with macrophage" Cell Stress & Chaperones. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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