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B細胞欠損マウスを用いた狂犬病ウイルスN蛋白の感染抵抗性賦与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770132
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関大分医科大学

研究代表者

園田 祥子  大分医科大学, 医学部, 助手 (80253780)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード狂犬病ウイルス / 核蛋白
研究概要

昨年度の実験により、N蛋白を免疫したB細胞欠損マウス(B-/-マウス)とC57BL/6マウス(B+/+マウス)を用い、狂犬病ウイルス野生株で攻撃すると、抗体産生能のないB-/-マウスは感染防御できなかった。したがって、中和活性のない抗N抗体が感染防御に重要な役割を果たしていることが考えられた。
そこで、本年度は、抗N抗体の関与のみで感染防御が得られるのか否かを調べるため、
1)それぞれの免疫マウスにおいて、細胞性免疫応答が誘導されているかをCTLアッセイとIFN-_γの分泌にて測定し、2)B-/-マウス抗N抗体を受動免疫し、狂犬病ウイルスで攻撃後発症、死亡の確認を行った。
免疫マウスの脾細胞を用いたCTLの誘導、IFN-_γの分泌能に大きな差異は見られなかった。それに対して、リンパ筋細胞はB-/-マウスで十分量の細胞数が得られなかった。これは、B細胞と他の免疫細胞が相互に関与していると思われる細胞性免疫系の誘導や機能が低下している可能性が考えられた。B-/-マウスに抗N抗体を受動免疫し攻撃した結果、免疫マウスは発症および死亡までの日数が遅延し、抗N抗体の感染防御への関与が示唆された。
B-/-マウスはB細胞が欠損し、抗体が産生されないマウスであるが、一部の細胞性免疫も機能低下が見られるという結果が得られた。したがって、N蛋白を免疫して得られる感染防御能は、完全に抗N抗体のみの関与であるとはいえないが、受動免疫の結果より、抗N抗体が感染防御に深く関与していると考えられる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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