研究課題/領域番号 |
10770140
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
前川 洋一 徳島大学, 医学部, 助手 (10294670)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | カテプシン / 抗原プロセッシング / Th分化 / インバリアント鎖 / カテブシン / Th1 / Th2 / リーシュマニア症 |
研究概要 |
1.Th分化機構の解析に有用なリーシュマニア原虫感染モデルにおいて観察された、カテプシンB特異的阻害剤CA074によるTh2への分化抑制とTh1への分化促進作用は、卵白アルブミン免疫マウスにおいても同様の現象が観察された。このことからカテプシンB阻害剤の作用は普遍性を持っていることが明らかとなった。そのためカテプシンBは、Th2型免疫応答を誘導する抗原の分解処理、もしくはTh2型を誘導するような抗原処理に係わっている可能性が示唆された。 2.卵白アルブミン免疫マウスにおいて、カテプシンD阻害剤ペプスタチンA投与によりTh1・Th2の両タイプの免疫応答の抑制作用が観察された。この現象は、リーシュマニア原虫感染モデルにおいても観察された。これは非特異的な免疫応答抑制ではなく、また内在性抗原に対する免疫応答を抑制するものでもなかった。ペプスタチンAによる外来性抗原特異的な免疫応答抑制作用を詳細に検討したところ、MHCクラスII分子と会合し、MHCクラスII分子の粗面小包体からリソソームへの細胞内輸送を担うインバリアント鎖の分解を抑制するためであることが明らかとなった。すなわち、インバリアント鎖分解の抑制によって抗原ペプチドのMHCクラスII分子への結合が抑制され、そのため抗原特異的Tリンパ球が効率よく活性化されないためであると考えられた。現在、カテプシンDはインバリアント鎖の分解だけでなく外来性抗原の分解処理にも関与していることを見出している。 3.以上のことより、抗原提示細胞内のリソソームに存在する蛋白分解酵素・カテプシンは、免疫応答調節分子として働いており、その機能には違いがあることが明らかとなった。
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