研究課題/領域番号 |
10770142
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
千住 覚 熊本大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50274709)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | GTP結合蛋白質 / マクロファージ / 遺伝子欠損マウス / 免疫応答 / マクロファー / ジーターゲッティング |
研究概要 |
GTPBP1およびGTPBP2は、マクロファージにおいてIFN-γの刺激によりその発現が増強する新規のGTP結合蛋白質であるが、その機能については、未だ、明らかにされていない。今回、これらの分子の生体内機能を解析する目的でGTPBP1およびGTPBP2の欠損マウスを作製した。いずれの欠損マウスも正常に出生し、肉眼的所見、組織所見(脳、肺、肝、腎、胸線等)ともに異常を認めなかった。GTPBP1およびGTPBP2の欠損マウスのマクロファージの機能を調べるため、チオグリコレートの腹腔内注入後4日目のマウスについて、腹腔遊走細胞数とマクロファージ(F4-80陽性細胞)の割合を調べた。さらに腹腔遊走マクロファージのプラスチックプレートへの付着能、ポリスチレンビーズの貧食能、オプソニン化したザイモサンの貧食能、IFN-γとLPS存在下におけるnitric oxide産生能およびMHC classII発現量等について野生型マウスのマクロファージと比較したが、有意な差は無かった。また、GTPBP1の欠損マウスを蛋白質抗原(KLH)で免疫し、その際の免疫応答能を野生型マウスと比較したが、やはり、差は認められなかった。このように、現時点では、GTPBP1およびGTPBP2の欠損マウスでこれらの分子の機能を示す所見は得られていない。GTPBP1とGTPBP2が、相互にその機能を補っている可能性も考えられるので、交配により、今後、これらの分子の双方を欠損したマウスを作製し、解析を行うことを予定している。
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