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B細胞抗原受容体を介したアポトーシスに於けるSHP-1/CD72の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770145
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関東京理科大学

研究代表者

房木 ノエミ  東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (40278635)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードBCR / BLNK / apoptosis / CD72 / ITIM / Grb2 / SHP-1 / phosphatase
研究概要

CD72は45kDaのタイプII膜貫通型タンパク質で、細胞外ドメインにCタイプレクチンドメインを持ち、ホモダイマーを形成する。その発現は形質細胞を除くB細胞に広く分布し、B細胞の増殖に関わっている。CD72の細胞内ドメインには2つのITIMが存在し、ITIM1にはチロシンフォスファターゼSHP-1が結合し、ITIM2にはGrb2が結合する。さらにCD72はSHP-1の基質となっている(昨年度報告)。CD72はWEHI231やprimaryの未熟B細胞において、抗原受容体(BCR)を架橋し細胞死を誘導する条件下でチロシンリン酸化され、逆に予めCD72を架橋することで細胞死を回避する条件下では脱リン酸化される。このことは、細胞死とCD72のチロシンリン酸化が密接に関連していることを示唆している(Wu,Fusakiら,Curr.Biol,1998)。しかしながら、CD72が細胞死を制御している詳細な機構については未だ不明であり、CD72に結合するシグナル伝達物質の検索はこの機構を解明するために必須である。今年度研究代表者らは、アダプター分子であるBLNKがBCR刺激後にCD72と結合することを見いだした。またCD72の2つのITIM変異体(YF)とGrb2のSH2,SH3変異体の解析から、CD72のITIM2とGRb2のSH2が会合し、Grb2のSH3ドメインとBLNKが会合することによってCD72/Grb2/BLNK複合体が形成されることを明らかにした。BLNKとCD72の会合は、BCR刺激後のアポトーシスを誘導する条件下でのみ起きることから、BLNKが従来言われていた活性化シグナルだけでなく、アポトーシスにも関与することが示唆された(Fusaki,N.ら,Eur.J.Immunol,in press)。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Wu.: "The B-cell transmembrane protein CD72 binds to and is an in vivo substrate of the protein tyrosine phosphatase SHP-1"Current.Biol.. 8. 1009-1017 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] N.Fusaki: "BLNK in associated with the CD72/SHP-1/Grb2 complex in the WEHI231 cell line after membrane IgM crosslinking"Eur.J.Immunol.. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Wu.: "The B-cell trausmenbrane protein CD72 binds to and is an in vivo substrate of the protein tyrosine phosphatase SHP-1" Current Biology. 8. 1009-1017 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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