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小児の咬合力変化と身体組成変化の関連

研究課題

研究課題/領域番号 10770166
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

鷲野 嘉映  岐阜大学, 医学部, 助手 (90220855)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード咬合力 / 体脂肪率 / 身体活動性 / 小児 / Dental Prescale / 歯牙年令 / 学校保健
研究概要

本年度は、11歳児児童の半年間の身体組成変化と咬合機能の変化を主に検討した。
対象と方法:対象者の、形態測定(身長・体重・体脂肪率)、握力測定、歯科検診、Dental Prescale(富士フィルム)による咬合機能測定を行った。同時に、生活習慣調査も行った。Dental Prescaleによる咬合機能測定法は、全顎の咬合力と咬合接触面積が同時に測定される。初回の測定6ヶ月後の同様の測定を行い、その変化を観察した。検討は測定開始時、及び6ヶ月後に未処置齲歯がない正常咬合者、男子4名、女子4名を対象とした。
結果:6ヶ月後の男子の全歯列に加わる咬合力は除脂肪体重、体脂肪率と、女子の咬合力は握力と、正で相関する傾向が認められた。6ヶ月間で、男女全ての対象で咬合力が有意に増加し、上下歯列の接触部位の面積を示す咬合接触面積は増加傾向が認められた。一方、単位咬合接触面積あたりの咬合力を示す平均咬合圧は、男女とも6ヶ月間で有意の増加を示さなかった。6ヶ月間の咬合力の変化量は、男子では握力の変化量と、女子では体脂肪率の変化量と正の相関が認められた。6ヶ月間の咬合力変化割合((6ヶ月の変化量)/初回測定値)は、体脂肪率、脂肪体重、握力の変化割合と正で相関する傾向が認められたが、除脂肪体重とは関連が認められなかった。生活習慣との関係においては、例数が少ないため有意な差は認められなかったが、男子の咬合力変化割合が、1週間の学外スポーツ活動時間と、女子の咬合力の変化量が、食事摂取の規則性と正で相関する傾向が認められた。
考察:11歳児では6ヶ月間で咬合機能の有意な発達が認められた。また、その発達割合は身体組成の変化、特に脂肪量の増加と関連していることが示された。生活習慣との関係では、身体活動性、規則正しい食生活が咬合機能の発達に寄与する可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鷲野嘉映: "11才児の咬合機能・身体組成変化"日本公衆衛生雑誌. 46・10. 646-666 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 鷲野嘉映、高田晴子、花井忠征他: "小児の歯牙年齢と咬合接触状態" 教育医学. 44(1). 64-65 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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