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休憩態様が下腿腫脹軽減の差異に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10770170
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関広島大学

研究代表者

宇多 真一  広島大学, 医学部, 助手 (90294553)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード座位作業 / 下腿腫脹 / 労働生理 / 座作業
研究概要

目的:下腿腫脹は座作業時においても訴えの多い症候の1つである。我々は立ち作業の場合に運動や休憩の下腿腫脹軽減効果を認めたので、その中でも実行に移しやすい下肢の拳上、歩行が座作業(椅子)中の下腿腫脹に及ぼす効果について検討した。
方法:対象は、健常な男子4名、女子6名を被験者とした。実験は、披験者に座位姿勢でパソコン作業を1時間を行わせ、3種類の条件下で下腿腫脹を測定した。作業条件は、普通に椅子の座った作業(普通)、足置き台に足をのせ椅子に座った作業(足上げ)、作業時は普通と同じだが30分の時点に1度30秒の歩行を入れた作業(歩行)の3種類とした。下腿腫脹は4電極法インピーダンス法で測定した。
結果:作業条件別の入力文字数・ミス率は、作業条件、披験者を因子とした二元配置分散分析で有意差を認めなかった。下腿腫脹は、普通と歩行では増幅を続けるのに対して、足上げでは10分前後から下腿腫脹はあまり変化しなかった。
考察:運動や下肢挙上が下腿腫脹を抑制することは、多くの研究から明らかである。しかしながら、労働現場でこれらを導入する場合に、どちらが有効か比較検討した研究は見あたらない。本研究は、その相互比較により、実際の導入に役立てることを目的とした。結果からみると、歩行では差が無かったが、以前の研究から推測すると、屈伸運動などの筋ポンプを強く働かせる運動では効果があると考えられる。しかし、そのような運動では、作業効率の低下や、長期継続の困難から受け入れられにくい。それに対し、下肢挙上は、下腿腫脹の軽減につながり、また、作業効率の点からみても、下肢挙上が作業効率に影響を与えることは少なく、足置き台の設置は有効と考えられた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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