研究課題/領域番号 |
10770184
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪府立公衆衛生研究所 |
研究代表者 |
北川 幹也 大阪府立公衆衛生研究所, 食品衛生部, 研究員 (90270769)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | GPC / GC / MS / オンライン化 / 大量注入 / 残留農薬 / 内分泌かく乱化学物質 |
研究概要 |
食品中残留農薬分析の課題は、農薬の種類の多さと分析に要する時間および精度である。農薬の残留基準設定の増加に対してはGC/MSの利用が進められてきた。分析時間の短縮及び分析精度の向上については、前処理の自動化、特にゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)による自動前処理装置の利用が広く検討されている。そこで、食品中残留農薬の多成分自動分析装置としてこれらをオンラインにより接続した装置(オンラインGPC-GC/MS)を開発した。 前年度開発したガスクロマトグラフィーへの大量注入法及びセミミクロGPCカラムを用い、今年度はこれらのオンライン化及び実試料(野菜・果実)中の残留農薬のスクリーニングに適用することを検討した。 装置には原則として既存のもの(HPLCポンプ2台、6方および4方バルブ各1個)の組み合わせとし、電動バルブや配管長・配管径による溶媒およびガスの流量調節を行った。 本装置を用いることにより、大量注入による分析精度の向上と同時に、オンライン化によって人的な分析誤差ならびにコンタミネーションを低減することが可能となった。また、溶媒除去に要する時間の節約や手作業による時間のロスの回避などにより、分析時間が大きく短縮できたほか、終夜運転が可能なことから全体としてさらなる時間短縮が可能であった。最近特に環境問題が重視されている中、必要な有機溶媒量は器具洗浄等を含めて大きく低減することができ、環境への負荷も考慮することができた。 この他、GPCカラムの変更・改良等により食品中だけではなく、環境や生体試料中の内分泌かく乱化学物質をはじめとする汚染物質のモニタリングにも応用することが可能であった。
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