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乳幼児急死例における母乳誤嚥の免疫組織学的診断と評価

研究課題

研究課題/領域番号 10770185
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岩館 公晴 (岩楯 公晴)  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90251222)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード乳幼児突然死 / ミルク / 免疫組織化学 / 母乳
研究概要

1.方法
乳幼児急死例の剖検例18例を対象とした。各症例の肺について、最低左右上・下葉の4カ所から、ホルマリン固定、パラフィン包埋組織標本を作成した。これらの各標本について、昨年度までの研究で、吸引されたミルクの検出に最も適切と考えられた抗ヒトαラクトアルブミン(抗αLA)抗体(DAKO)を用い、DAKO社製LSABキットにより免疫染色を行った。
陽性反応が認められた症例については、光顕、強拡大(対物×40)でメカニカルステージをスクロールさせ、全視野(対象の大きさにより、149-578視野)を検鏡し、吸引されたミルクと考えられる陽性反応物の存在する視野の割合(陽性率)を各プレパラートごとに調べ、同一症例における各プレパラート間のばらつきや各症例間の差を統計学的に比較した。
2.結果および考察
18例中10例で抗αLA抗体に対する陽性反応が認められた。各症例の平均陽性率は、最大65.3、最小0.63%と非常に大きかった。同一症例の各プレパラート間の分散は、各症例間の分散より優位に高く(Kruskal-Wallis 検定,p<0.0001)、この方法により各症例間のミルク吸引量の相対的な比較が可能であることがわかった。また10例中3例は他の症例と比較し非常に吸引量が多く(Mann-Whitney 検定,p<0.05)、ミルク吸引が死因に大きな影響を及ぼしている可能性が考えられたが、ミルク吸引の意義付け、特に乳幼児突然死との関係については異論も多く、今後症例数を増やしてさらに検討することとした。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kimiharu Iwadate. Et.al.: "Immuno histochemical examination of the lungs in infant death cases using antibodies against milk components."Forensic Science International. (in press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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