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PCNA複合体と構造、自己抗体産生機構

研究課題

研究課題/領域番号 10770207
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関順天堂大学

研究代表者

竹内 健  順天堂大学, 医学部, 講師 (20281355)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード抗PCNA抗体 / 全身性エリテマトーデス / 抗Ki抗体 / 抗核抗体 / antigen driven
研究概要

抗Proliferating Cell Nuclear Antigen(PCNA)抗体の対応抗原であるPCNAは細胞内でサイクリン、CDKなどと高分子複合体を形成している。我々はマウスモノクローナル抗PCNA抗体を用いることにより、PCNAと結合する複数の蛋白を同時に精製することに成功した。自己免疫疾患患者血清のPCNA複合体との反応性を検討したところ、抗PCNA抗体陽性患者血清が複合体に存在する複数の蛋白と反応することが明らかとなった。
抗PCNA抗体陽性血清には抗Ki抗体が高率に検出されることが知られているが、PCNA複合体に存在する自己抗原の特異性を検討した結果、複合体中にはKi抗原が存在することが明らかになった。以上の結果より、PCNA複合体には複数の自己抗原が存在し、同一患者血清中に複合体に対する自己抗体が共存することが証明され、これらの自己抗体の産生の背景にもPCNA複合体による抗原提示を介したantigen drivenが強く関与していると考えられた。PCNA複合体に存在するKi抗原が直接結合する蛋白を同定する目的で、PCNA複合体とKi抗体原および抗Ki抗体を用いたwest-western blottingを行ったところ、Ki抗原はPCNA複合体に存在する16kD蛋白と特異的に結合することが明らかとなった。
多くの自己抗体が認識する対応抗原上のepitopeは抗原の機能的部位に一致することが知られている。Ki抗原の生物学的意義を検討する目的で、cDNAより転写・翻訳を行いN-およびC末欠損融合蛋白を作成し、抗Ki抗体との反応性をwestern blottingにて検討した。多くの抗Ki抗体はKi抗原のN末側を認識するが、抗原認識には多様性が認められた。現在Ki抗原の断端を用いて、Ki抗原上の16kD蛋白との結合部位とepitopeとの関連性を検討中である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takasaki Y: "The expression of costimulatory molecule CD80 on peripheral blood T Cells in patients with systemic lupus erythematosus."J Rheumatol. 25(6). 1085-1091 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hirokawa K: "Characterization of a novel antibody against the sequence-specific RNA by a random RNA selection in patients with Sjogren's syndrome."Arthritis Rheum. 41(9). S-83 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Matsudaira R: "Comparison of immunoreactivities to N-and C-terminal truncated Kiantigens in sera from lupus patients."Arthritis Rheum. 42(9). S-112 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本博史: "MPO-ANCA陽性顕微鏡的多発動脈炎(MPA)に対する血漿交換療法"厚生省特定疾患免疫調査研究班難治性 血管炎分科会平成10年度研究報告書. 158-166 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 高崎芳成: "抗ヒトCD80抗体を用いた自己抗体産生抑制"厚生省特定疾患皮膚・結合組織疾患調査研究班 混合性結合組織病分科会平成10年度研究報告書. 48-51 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 高崎芳成: "抗CD80抗体を用いたMCTD治療の基礎的検討"厚生省特定疾患皮膚・結合組織疾患調査研究班 混合性結合組織分科会平成9年度研究報告書. 39-41 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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