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難消化性澱粉の大腸癌抑制効果の有無に関する疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 10770220
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関弘前大学

研究代表者

坂本 十一  弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (20292146)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード大腸癌 / Colon cancer / 難消化性澱粉 / Resistant starch / 食物繊維 / 疫学 / Epidemiology / 罹患率 / Resistant Starch / epidemiology
研究概要

以前、我々はラット実験大腸癌モデルを用いた実験で、代表的食物繊維であるセルロースには大腸癌抑制効果を認めたが、難消化性澱粉には抑制効果を認めなかった。しかし、これはあくまでも動物実験でありその真偽に関しては不明である。また、疫学的なデータでは、食物繊維摂取量と大腸癌罹患率の関係を論じたものはみられるが、難消化性澱粉と大腸癌との関係を疫学的に論じたものは検索した限りではない。そこで今回、青森県における各地域別の大腸癌罹患率と難消化性澱粉摂取量の比較検討を行うこととした。
青森県の大腸癌罹患率に関しては、ここ約10年間のデータは十分なものとは言えず、信頼性が高いといえる昭和59年から昭和62年までの地域別罹患率(対10万人)を用いた。
難消化性澱粉摂取量に関しては、1996年に我々が行った青森県各地域での食事調査をもとに求める予定であったが、期間内に難消化性澱粉の測定方法を確立するのは困難(データのばらつきが大きい)であった。
したがって、今回の食事調査をもとに食物繊維摂取量(難消化性澱粉も含んだ量)をProsky AOAC変法にて算出し、青森県内の3地域(主要3市およびその周辺町村)での食物繊維摂取量と大腸癌罹患率との比較を行った。
その結果、大腸癌罹患率は青森市地域36.5、八戸市地域32.0、弘前市地域42.5であり、食物繊維摂取量は各々17.4±10.0、18.5±8.4、15.6±7.5g/日であった。以上より、大腸癌罹患率と食物繊維摂取量(難消化性澱粉を含む)との間には負の相関があるものと思われた。
今後は、難消化性澱粉の測定法の確立が必要不可欠であり、それが確立できれば難消化性澱粉以外の食物繊維との大腸癌予防効果に関する比較検討も可能となるものと考える。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中路重之: "食物繊維の大腸癌発生予防に関する検討" 日本臨床栄養学会雑誌. 20(2). 40-44 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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