研究課題/領域番号 |
10770241
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
石野 祐三子 自治医科大学, 医学部, 助手 (80275685)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 内視鏡 / 洗浄 / 消毒 / アミドブラック / 感染 / 再生 / 高水準消毒 |
研究概要 |
内視鏡を介する感染が問題となっており、内視鏡の洗浄・消毒法についてさまざまな関係団体からガイドラインが発表されている。その中で、汚染された吸引/鉗子チャンネルを介する感染の危険性が指摘され、ブラッシング洗浄の必要性が強調されている。内視鏡には他に2チャンネル(送気用、送水用)があるが、それらの汚染に関しては可能性は指摘されているもののこれまで実証されておらず、また、有効な洗浄方法について言及したものはなかった。今回の研究では、送気、送水の2チャンネルの汚染状況について細菌学的培養および洗浄・消毒後の残留蛋白量の測定を行って検証し、これらのチャンネルについて有効な洗浄方法うぃ検討した。検査使用後の内視鏡を2群に分け、A群(n=20)は送気、送水チャンネルのブラッシング洗浄を行い、B群(n=22)はブラッシング洗浄なしとして、その後、自動内視鏡洗浄機にて洗浄・消毒(2%グルタルアルデヒドにて20分間)を行った。洗浄・消毒後の内視鏡の各チャンネルより検体を採取し、細菌学的培養を行った。また、残留蛋白量をアミドブラック10B色素にて定量化した。細菌学的培養の結果、A群については送気、送水両チャンネルとも細菌は検出されなかったが、B群では送水チャンネルにおいてのみ細菌(グルコース非発酵性グラム陰性桿菌)が1検体検出された。また、A群はB群と比して両チャンネルともに有意に残留蛋白量が低かった(p<0.05)。以上のことより、検査使用後の内視鏡では、従来指摘されていた吸引/鉗子チャンネル以外に、送気、送水チャンネルも汚染されており、これらのチャンネルについてもブラッシング洗浄を行うことが高水準の消毒を達成する上で必要不可欠であるといえる。
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