研究課題/領域番号 |
10770331
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
桑原 史隆 久留米大学, 医学部, 助手 (90279167)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | VEGF / HVJ-リポソーム / 圧負荷肥大心 / 血管新生 / DESF / 心リモデリング |
研究概要 |
圧負荷肥大心リモデリング過程での微小循環障害・組織内虚血がもたらす心筋不全回避のためのVEGF過剰発現をin vivo遺伝子導入手段としてHVJ-リポソーム法を用いた。 (1)vectorの作製は大阪大学細胞工学センターにより精製前HVJの供給を受け、ベクター作製を試みた。 (2)in vivo transfection: 導入遺伝子発現の検討については、FITC標識オリゴヌクレオチド、及びLacZ遺伝子の場合には凍結切片作製後、蛍光顕微鏡及びX-Gal染色による組織化学的方法で導入効率を検討した。投与経路は側孔付きPTCAバルーンカテーテルを用い大動脈弁直上より行った。LacZ遺伝子導入を確認後、作製したVEGF cDNA融合HVJリポソームへの直接投与を試みた。VEGF過剰発現の評価として、ノザンブロットによるmRNA発現・ウエスタンブロットによる蛋白発現の変化、組織学的検討から新生血管数を検討した。しかしながら、予想に反しVEGF mRNA・蛋白の発現に有為な増加は認められず、微小血管新生の誘導は観察できなかった。この理由として、1)投与法の問題:今回の冠動脈注入法ではvectorと内皮細胞の十分なincubationがなされなかった可能性がある。2)HVJ-リポソーム法による遺伝子導入の有効導入時期が短いため、血管新生プロセスが十分に進行できなかった可能性がある。よって上記問題点の解決にはnaked DNA vectorを用いた心筋直接投与法を試みる必要があり、現在検討中である。
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