研究課題/領域番号 |
10770343
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
犬飼 岳史 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30293450)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 白血病 / 癌抑制遺伝子 / 細胞周期 / 11q23転座 / メチル化 / 細胞周期抑制 |
研究概要 |
11q23転座型白血病は、化学療法の進歩にもかかわらず依然として予後不良である。我々は、これまでに樹立した11q23転座型白血病細胞株9株を含む多数の白血病細胞株において、癌抑制遺伝子の1つで細胞周期制御に関わるp16遺伝子の解析を行い、11q23転座型白血病細胞株では、p16遺伝子の欠失はないにもかかわらず、p16蛋白の発現が高頻度で認められずp16遺伝子が不活化されていることを見い出した。p16遺伝子の不活化の機序としては、遺伝子の欠失の他にプロモーター領域のCpG islandでのメチル化がある。そこで、脱メチル化剤で細胞を処理後にp16蛋白の発現を調べたところ、11q23転座型白血病細胞株9株中8株でp16蛋白の発現が誘導された。さらに、メチル化依存性制限酵素を用いたSouthem Blot法で、11q23転座型白血病細胞株のp16遺伝子のプロモーター領域のメチル化の解析を試みたところ、p16遺伝子プロモーター領域でのメチル化が確認された。 一方、11q23転座型白血病臨床検体8例で、同様にメチル化依存性制限酵素を用いたSouthem Blot法を用いて、p16遺伝子のプロモーター領域のメチル化の解析を試みた。その結果、3例ではメチル化由来のバンドと非メチル化由来のバンドを両方とも認めたが、5例では非メチル化由来のバンドのみを認めた。この結果は、細胞株でメチル化由来のバンドのみを認めたことと対照的であった。従って、p16遺伝子のプロモーター領域のメチル化による不活化は、11q23転座型白血病の病期進展や細胞株化に関与している可能性が高く、11q23転座型白血病発症の直接の機序ではないと考えられた。 これらの研究実績は、Leukemia(1999)13,884-890誌上に発表した。
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