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チミジンキナーゼの新しいタイプの変異とアシクロビル耐性単純ヘルペスウイルス

研究課題

研究課題/領域番号 10770378
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

西條 政幸  国立感染症研究所, ウイルス第1部外来性ウイルス室, 主任研究官 (50300926)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード単純ヘルペスウイルス / チミジン燐酸化酵素 / アシクロビル / 耐性 / チミジンリン酸化酵素 / アシクロピール
研究概要

1)アシクロビル(ACV)感受性単純ヘルペスウイルス(HSV-1 TAS)からのACV耐性HSV-1の作製:ACV濃度を徐々に高めた培地でHSV-1 TASを培養し,ACV耐性HSV-1を24株作製した.
2)ACV耐性HSV-1のチミジンリン酸化酵素(TK)遺伝子の塩基配列:24株のACV耐性HSV-1のうち,8株の遺伝子は430-436番目のGが7塩基続く部位にGが1塩基挿入され,Gが8塩基続く変異を起こしていた.2株は548-553番目のCが6連続する塩基配列のうち,1塩基のCが欠損する変異を起こしていた.また,2株は1071-1074番目に位置する4連続したCから1塩基のCが欠損する変異を起こしていた.このように24株のうち,12株はGまたはCが連続する塩基配列に,塩基の挿入または欠損という変異を伴っていた.その他の12株においては,8株がさまざまな部位に1アミノ酸変異をもつTK蛋白を,3株が1塩基置換による早期ストップコドン出現による短いTK蛋白を,1株が連続する塩基配列の欠損による短いTK蛋白を発現した.
3)TK活性とACVリン酸化酵素活性の測定:24株のACV耐性HSV-1のうち,2株がTK活性を親株とほぼ同等に発現するTK変異株で,残りの22株はTK欠損株であった.2株のTK変異株はともに1アミノ酸変異をもつTK蛋白を発現していた.
4)結論:ACV耐性HSV-1のほぼ半分は,TK遺伝子における連続するGあるいはCの部位に1塩基の欠損・挿入によるACV耐性を獲得し,30%はTK蛋白のアミノ酸変異によるACV耐性を獲得する.また,1アミノ酸変異によるACV耐性株8株のうち,4株はATP-binding siteやnucleotide-binding site以外の部位のアミノ酸変異を有していた.つまり,それら以外の部位におけるアミノ酸変異もTK活性やACVリン酸化活性に影響をあたえる.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masayuki Saijo et al.: "Nucleotide sequence of thymidime kinase gene of sequential acyclovir-resistant herpes simplex virus type 1 recovered from a child with WAS."Journal of Medical Virology. 58. 387-393 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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