研究課題/領域番号 |
10770386
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳥居 秀嗣 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80217588)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ランゲルハンス細胞 / 神経栄養因子 / カテコラミン / 抗原提示 / サイトカイン |
研究概要 |
平成10年度中に申請者はマグネット法により精製されたランゲルハンス細胞がbrain-derived neurotrophic factor(BDNF)とneurotrophin-3(NT-3)のmRNAを発現していることを示し、さらに前者についてはウェスタンブロット法にて蛋白質の産生も確認したが、今年度においてはまず、ランゲルハンス細胞の純度を高めるため精製法自体をパニング法に変更し、95%以上の純度のランゲルハンス細胞を得ることに成功した。その上でこれを用いて、glial cell line-derived neurotrophic factor(GDNF)及びciliary neurotrophic factor(CNTF)など他の神経栄養因子のmRNAのランゲルハンス細胞による発現をRT-PCRにて検討し、さらには逆に神経栄養因子受容体の発現についても解析した。すなわちnerve growth factor(NGF)やBDNF、NT-3の受容体であるNGFRp75、trk A、trk B、trk CについてもRT-PCRにてmRNAの発現を検討した。この結果、ランゲルハンス細胞によるGDNFとNGFRp75のmRNA発現が確認された。他方、皮膚免疫系と内分泌系との関連については、ストレスホルモンの1種とされるカテコラミンがランゲルハンス細胞の機能におよぼす影響について解析した。すなわちランゲルハンス細胞が抗原特異的T細胞ハイブリドーマ(DO11.1)に抗原提示を行う際、エピネフリンあるいはノルエピネフリンによりランゲルハンス細胞を前処理しておくと、いずれの場合もDO11.1細胞からのIL-2産生は低値を示し、ランゲルハンス細胞の抗原提示能が有意に抑制されていることが判明した。
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