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アトピー性皮膚炎患者におけるスフィンゴミエリン代謝異常に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 10770426
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

原 順子  東京女子医大, 医学部, 助手 (80266741)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / 角質細胞間脂質 / セラミド / バリアー機能 / アシラーゼ活性
研究概要

アトピー性皮膚炎(AD)発症の基盤となるatopic skinにおけるバリアー機能障害は、角質細胞間脂質とくCこセラミドの減少が関与していることが明らかになっている。このセラミド量の減少は末だADと診断し得ない乳児湿疹患者において、家族にアトピー素因を有する群では家族歴のない群に比し、より顕著であることから、遺伝的素因に基づくことが示唆される。
セラミド量減少の成因は、角質を用いた検討でスフィンゴミエリン水解活性が著しく亢進し、アシラーゼ活性をもつ別の酵素が誘導されるためと考えられている。そこで、このスフンゴミエリン代謝異常が遺伝的に規定された異常、すなわち先天的な代謝異常であるか否かを、リンパ球を用いて検討した。
AD患者20例の前腕屈側の皮疹部よりテープストリッピンクにて採取した角層と、更に同部位よりパンチ生検にて採取した表皮と、同一患者の末梢血リンパ球を材料とし、今回新たに脂肪酸標識したスフィンゴミエリンを基質として用い、アシラーゼ活性を測定した。その結果、角層および表皮におけるアシラーゼ活性は正常人に比べ著しく亢進していたが、リンパ球においては有意な変動は認められなかった。このことは、セラミドの代謝異常が全身的な代謝異常の一部分症ではなく、AD患者皮膚に特異的に限局した代謝異常であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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