研究課題/領域番号 |
10770436
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮沢 昌史 (宮澤 昌史) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20292823)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | びまん性軸索損傷 / MRI / 拡散強調画像 / びまん性軸策損傷 |
研究概要 |
昨年度の研究目標はラットに回転加速度を印可することによる瀰漫性軸索損傷の作成であったが、高速回転時のラットの固定が困難であることから満足な結果が得られなかった。 引き続き本年も回転加速度印可による瀰漫性軸索損傷モデルの作成を目指した。ラットの固定が問題となるため、針金・粘着テープでの板への強固な固定を行って、回転外力印可を行ったが、やはりラットの体が高速回転時に遠心カにより変形して回転の重心がずれ、直流モーターが破損するという結果となった。 改善策として、円筒形の容器にウレタンによって麻酔したラットを入れた上で容器とラツトの間の間隙を何らかの物質で充填する方法を考えた。充填物は十分な強度を持つことが要求されるため、石膏をその材料に選定した。しかし、石膏は固化時に数時問に及ぶ60-80℃程度の発熱を伴う。冷却を行ったがやはりラットの高熱によるダメージば避けられず、実険に使ったラットは全て死亡した。また、より熱の影響の少ない充填物としてゲル状の物体を考え、ゼラチン・コーンスターチ溶液での実験を行ったが、強度が十分ではなく高速回転時にラットが固定されないという事態が発生し、十分な回転速度を印可することが出来なかった。 残念ながら以上のような理由で回転加速度印可によるラットの瀰漫性軸索損傷モデルの作成は2年間の研究期間内では不首尾に終わった。回転等の負荷を伴わないPercussion法が現在のモデル作成の主流であるが、回転外カモデルは固定方法における問題点を改善しない限り実現は困難と考えられる。
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